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見果てぬ夢へ

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おとなのための文学を!

新・壊れかけた二人 第2話


 親友の草間正輝が〔ぼくら(カップル)もマンネリだからどう?〕ってスワッピングを俺(松木隆司)に持ちかけてきた。ただし、その提案をしている時はお互いにぐでんぐでんに酔っていた訳で、酒の勢いから「いいね。」、〔そうだろう。〕って二人で言い合ってかなり盛り上がった。

 俺は、帰宅したその晩に酔った勢いのまま陽菜(はるな)に思い切って提案をしてみる。しかし速攻で拒否されてしまう。それでも粘って「ほら俺たちマンネリになっているじゃん。」って俺が言ったら、陽菜にも思い当たる節があるみたいで、ちょっと考え込んでいた。

 しかし、結局のところ、このスワッピングの件はお流れとなってしまう。その原因は、正輝の彼女が“断固拒否”を貫いたからである。(完全に正輝の空回りだ。)

 この顛末(てんまつ)を妻の陽菜(はるな)に告げると、かなりホッとしていた。(陽菜としては、夫の嗜好には戸惑うが、それよりも妻のわたしに何か不満があるのかしら? との気持が大きかった)らしい。ただ、(夫の事を愛しているから、夫が望むのなら、夫が喜ぶのなら、夫の願望を叶えてもあげたいけど。という思いもあり、夫の要求を受け入れるべきか悩んでいた)そうだ。

 俺はこの事(スワッピングの提案)がきっかけで“陽菜が親友とするセックスが見たい”という妄想を強く抱くようになる。《妻の白いからだを友人の正輝が貪(むさぼ)る。ピンク色の巨乳、薄い恥毛、濡れた性器、愛し合う二人。》俺は果てしない淫らな妄想を実現させたくて堪らない思いでいっぱいになっていった。

 こういうことを“寝取らせ願望”というらしいのはネットで知る。妻が他人と交わるのを見てみたい。他人(親友)のちんこで攻め喘がせてみたい願望があるとともに、また、俺に見られながら他人とセックスすることで異常な興奮を妻に味わわせてみたい気持ちもあった。それは 陽菜に惚れたこと(美人としか言いようがない)も一因かも知れない。 「こんな可愛い嫁をもっと自慢したい。」 「他の男にも抱かせて陽菜の良さを誇りたい。」と強く思ったからだ。
by makyabery7 | 2016-06-10 14:14 | おとなのはなし(18禁)

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